ユング心理学の視点から見た日記。スーパー戦隊シリーズ キョウリュウジャー、トッキュウジャー、東のエデンのレビューと感想。エニアグラム、子どもが育つ魔法の言葉、話が通じない人の心理、自分に気づく心理学。ドラマやアニメから学ぶ人生観。
 
前回からの続き…)

何かしらを伝えようとする時、我々は主に言語を用います。

我々が言葉で「それ」(←どんな言葉を当てはめてもらってもいいですが)を表す時、多くの場合、「それ」は直接的に「それ」を示すものです。

パソコンならんパソコン、コーヒーカップならコーヒーカップ、○○という本なら○○という本、「それ」はそれ以上でも、それ以下でもなく、単なる「それ」です。

指をさして示せるような、「それ」です。
(まあ、基本的に、ですね)



一方、象徴的に使われる場合、「それ」は「それ以上のもの」を含みます。

例えば、一般的な目に見える「影」を言葉で伝える場合、「影」は「影」のみを指します。これは単なる影、指をさして示せる「影」です。
目の前にある、目に見える、誰もが知っている「影」ですね。

しかし、象徴的な意味合いで「影」が使われる時、それは多くのものを含みます。とても、指をさして示せるものではありません。
(また、「そのもの」は外的現実の世界には存在しません)

それは例えば、

・いつも我々の背後にあって、
・自身ではなかなか見えず、その存在を忘れがちで、
・そのわりに、他人のほうがよく知っていたりして、
・輪郭はあるが中身ははっきりせず、
・黒くモヤモヤした存在で、
・姿をあらわしたり、姿を消したり、
・自分そのものではないものの、確かに自分の姿を映し出したもので、

――という風に、多くのものを含むことになります。

言葉としては単なる「影」ですが、それが象徴として使われる場合、
多くの意味を含むことになります。



象徴としての影は、この世には存在しないもので、
あちらの世界にある、「型」のひとつです。

その型を、意識できるカタチにしようというのが象徴の試みであって、
それを表すのに代替の利かない、一番ピッタリなものが、この場合「影」なのです。

象徴(表現)として選ばれた「影」は既知のものなのですが、
象徴の意味するところの「影」は未知のものであり、
それと同じようなたくさんの傾向を持つものの、それそのものではありません。

象徴として選ばれただけあって、
「既知の影」は「象徴としての影」と同じような傾向をたくさん持つのですが、
「象徴としての影」そのものではないのです。


前に、夢について書いたのと同じように、(*1
「象徴としての影」は「既知の影」そのものではありませんが、「既知の影」とよく似た傾向をたくさん持つのです。

しかし、それ以上の部分も有し、
例えば、既知の影は何も語りかけませんが、象徴としての影は何かを我々に語りかけたりもするのです。

といっても、なにもそういう声が聞こえるというのではなく、
象徴としての影と向き合う時、そこに意味深いものを見出すことがよくあるということです。

また、この点においてもふたつの影は似通った性質を持っていて、
例えば、実際の影を眺めることで、自分の格好に気づくこともあるわけですが、
象徴としての影を注意深く眺めることによっても、自分の格好に気づくこともあるわけです。(*2

前者の影と後者の影、
前者の格好と後者の格好、
それは、そのもの(や詳細)としては同じではなく、しかし意味合いとしては同じようなものであるという、
ここでも、象徴の意味合いが出てくるんですね。





「伝えるもの――象徴②」に続く…)





(*1
夢の体験そのものを経験するとは限りませんが、我々は夢とよく似た状態を経験していたりします。

関連:「夢という自然/第一章 自然なるもの…4」


(*2
これまたヘンテコな例になりますが、
地面に映る自分の影(外郭)を見て、頭部が歪な形状になっているのに気づき、自分の髪がハネているのに気づくといったことも、あるかもしれません。
横にいる人の影と比べて、自分が○○だったということに気づくこともあるでしょうか。
(ないかな?)

まあ、そういう風に、象徴的な意味の影においても、何かに映し出された自分の外郭を見ることによって、自分の態度なり何なりに気づくというのは、あるわけです。





アマゾン:人間と象徴 上巻―無意識の世界

「人間と象徴の目次」

「影/ユング・用語」




関連記事
[サイト内タグ]:  人間と象徴  象徴



ブログランキング・にほんブログ村へ
blogram投票ボタン


ランキングに参加しています
よかったらクリックしてね


秋だから、実をためる


↑ページトップへ


■ 最近のエントリ

↑ページトップへ




// HOME //
Powered By FC2ブログ.
copyright © 2005 枕石漱流 日記(ユング心理学の視点から) all rights reserved.
■ Amazon
■ 注目記事
■ アーカイブ
■ カテゴリ

■ 月別アーカイブ

■ 検索ぷらす


【注意】 ENTERキーだとうまく表示されないようです。申し訳ございませんが、ボタンを押してください。

■ キーワードハイライト機能

検索時、検索語句がハイライトされます。

■ 最近のトラックバック
■ スポンサードリンク

■  
■ スポンサードリンク



■ 最近の記事
■ カレンダー

09 | 2017/10 | 11
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -

■ FC2カウンター



現在の閲覧者数:

■ プロフィール

南方 城太郎

Author:南方 城太郎
生息地:関西
分類:昭和人間
生まれ:
黒電話、赤電話が主流で、冷房は扇風機、暖房は石油ストーブと炬燵という時代


日記について


拍手する

プロフ
電脳露店マイアソシエイトストア
おバカ映画

■ リンク
■ RSSフィード
■ QRコード

QR

携帯でも御覧になれます。

■ にほんブログ村



BlogPeople「人間・哲学/人間考察」

■