ユング心理学の視点から見た日記。スーパー戦隊シリーズ キョウリュウジャー、トッキュウジャー、東のエデンのレビューと感想。エニアグラム、子どもが育つ魔法の言葉、話が通じない人の心理、自分に気づく心理学。ドラマやアニメから学ぶ人生観。
 
『専門家ら100人規模で独自調査、年金検証委が中間報告』
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20070710it13.htm

>年金記録漏れ問題の原因解明・責任追及を行う総務省の
>「年金記録問題検証委員会」(座長=松尾邦弘・前検事総長)は10日、
>中間報告を安倍首相に提出した。
>今秋にも、最終報告を取りまとめる方針だ。

>問題の主な原因を「年金記録管理のシステム・事務処理の問題」と
>「社会保険庁の組織上の問題」という二つの要因に分類した。





問題点をざくっと挙げると、

・コンピューターに入力する際などの作業ミス、
・問題がある管理システムを使い続けるなどの怠慢
(また、これらに対するチェック体制の甘さ)
・社会保険庁の組織統治の欠如
・(当たり前の)法令を順守することへの意識の低さ
(常に守られているという、危機意識のなさ)

などがあるでしょうか。。

つまり、これは労働(あるいは労働意識)の問題だと思います。


年金問題で、現内閣がものすごく叩かれていますが、
私はそれに対し、すごく違和感があるんですよね。

このような体制の社会保険庁を放置したという意味で、与党に責任はあろうかと思います。
現政権としても国民に謝罪しなければならないだろうし、
しっかりとした対応をとらねばならないと思います。

しかし、あたかも全責任が現政府にあるかのような論調は、
その通りなんですかね?

それは<今の>政府のせいなんですか?

これを放置したのは、<今までの>政府であり、
<今までの>政治家、

そして、そういう組織体制を助長させたのは、
――全部とは言いませんけども――
労働組合にも一因があるのではないんですか?



その前に、「責任論」の話になりますが、
私は責任とは、

・誰が何をして、
・誰が何をしなかったのか、
・そして、それによって何が起こったのか、

そういうことだと思っています。
(それによって生じるものだと思います)

それは極端な話、個人を特定でき得るものであり、それだけに痛々しいものです。
(個人やその家族を破壊するだけのものを持っているんですから)

また、
単に、現在「長」であるから責任があるといった、曖昧なものではないとも考えています。

まさに、

・誰が何をして、
・誰が何をしなかったのか、
・そして、それによって何が起こったのか、

です。

そういうことの検証なしに、現政権にすべての責任を押し付けるというのは、
私の考える責任のあり方とは、相反するものです。

曖昧で、
正直、意味が分かりません。

(但し、責任に対する考え方というのは、それぞれの人がそれぞれの人なりに持っていると思うので、いろんなカタチがあるのだとは思いますが…)



但し、責任云々を問題にするにしても、
個人を責めるといった悪者探しをすればいいというものではなくて、

例えば、入力ミスにしても、
入力ミスした誰それさんが悪いということだけではなくて、
入力ミスするだけの(入力ミスが蔓延するだけの)、
そういう組織体制なり、布置なり、事情なりがあるわけで、
そういうところまで目を配らなければならないでしょう。

個人の意識の問題もあろうし、
そういう個人の意識を作り出した、何かしらも問題にしなければならないと思います。

また、私の考えるフツーの会社なら、
ミスは出ないようにするものの、それでもミスは出るので、
ミスが生じた時にどうするか?
そういうところにまで考えが及んでいなければならないのだと思います。

ということは、ミスが生じてからの意識というものも、問題にしなければならないんでしょうね。
(意識改革するならば…)



というわけで、現政権に問題なり責任なりがあるというならば、
それは、
・問題が浮上してからの対応や姿勢
・これから問題を処理していく上での対応や姿勢
なのであって、

今回の事態が起こった責任の「すべて」を<今の>政権に押し付けるのは、筋違いだと思います。

卑怯だとさえ思う。



そして、社会保険庁の職業意識の問題や、モラルの欠如には、
「労働組合」と、そのあり方というものも大いに関係していると思います。

労働組合というのは、労働者の権利を守るという意味で、必要なものですが、
それも力をつけ過ぎると、こんなことになってしまうということです。

いわば、「過保護」ですよ。

(これをもって労働組合のすべてを否定する気はなくて、(例えば、多くの会社員が)労働組合の恩恵を受けているのも事実なんですが、それも程度問題だということです)



『Q 労組は? 勤務時間 細かい覚書』
http://www.yomiuri.co.jp/iryou/feature/20070618ik11.htm

>旧評議会は、年金システムのコンピューター化に伴い、1979年3月と5月に、
>社保庁との間で労使間の「覚書」や「確認事項」を交わした。
>この中には、「オンライン端末の1日のキータッチは平均5000タッチ以内。
>最高10000タッチとする」
>「端末の連続操作時間は50分以内とし、
>50分ごとに15分の操作しない時間(休憩)を設ける」
>「端末の運用時間は、勤務時間内とする」などが盛り込まれている。

(↑もっとも、「1979年当時」ということも頭に入れておく必要があるのでしょう)


『(上)バイト任せ ミス多発』
http://www.yomiuri.co.jp/iryou/feature/20070605ik0c.htm

>「コンピューターへの年金記録の入力作業は、主婦など素人のアルバイトに任せていた」。
>東京都内の社会保険事務所に勤務していた元職員(63)は、
>記録漏れを引き起こした電子化作業について、こう証言した。

>社会保険庁には、誰のものかわからない保険料納付記録が約5000万件もある。
>中には、氏名や生年月日などの入力ミスが大量に含まれている。
>「業務量が膨大なので、職員の対応には限界があった」。
>元職員はそう語ったが、作業を外部業者に委託したケースもあるなど、
>社保庁側の管理監督も不十分だった。
>記録漏れの原因が、アルバイト任せのずさんな作業にあったことは間違いない。


『手抜き日常化、残業にケチつける上司…「解体仕方ない」と社保庁職員』
http://job.yomiuri.co.jp/news/jo_ne_07070209.cfm

>男性が社保事務所で働き始めたのは1980年代。
>一通り業務を覚えると、職場の異常さに気づいた。
>指導してくれた先輩職員が、自分に教えた通りに仕事をしていない。
>例えば、年金番号をきちんと確認しない、窓口を訪れた人に給付額を丁寧に説明しない、
>昼休みになると窓口に人が来ても無視する……。

>積極的に仕事をすると、上司にしかられた。
>残業をしていると、「そんなことせずに帰りなさい」。
>揚げ句の果ては「君が仕事をし過ぎると、周りがさぼっているのが目立つだろう」。


(これらが社会保険庁のすべてと、思いたくもないですけどね)


社会保険庁の職員を、人外の化け物「コウムイン」として断罪する気はないですけども、
必要最低限の緊張感みたいなものはあったのかと、疑問を呈したくもなります。

一般の会社に勤める人たちと同程度の、危機感はなかったのかと。


これらを踏まえて、
年金に関わる人たちが変わらないことにはどうしようもないことは、
分かっていただけると思います。

実際に働く人の意識が変わらなかったら、どうしようもないでしょう。

人の意識が変わらんで、組織の体質が変わるわけがない。

そして、そういう意識を育てたのには、労働組合のあり方という問題も、当然、外せないと思います。
(すべてをそのせいにするのも、どうかとは思いますが…)


労働者の保護は大事なことですが、
保護も行き過ぎて「ぬるま湯」にまでなると、
どんなまともな人でも、感覚のズレが生じるのだと思います。

堕落するんでしょう。

そういう「根っこ」をなんとかしないと、どうもならんですよ。



責任、責任というなら、

・誰が何をして、
・誰が何をしなかったのか、
・そして、それによって何が起こったのか、

これをもっと明確にしてほしい。

今の「長」だから責任があるというのは、納得しがたいものがあります。
(謝罪も対応もしなければならないにしても…)

<今の>人が出来るのは、
・現在の対応、
・未来への対応、
でしょう。

こういう事態を引き起こした責任は、こういう事態を引き起こした人(人たち)が取れよ、
舐めてんのか!

<今の>人に対して批判すべきは、
・現在の対応、
・未来への対応、
に対してでしょ!

<今まで>の責任まで<今の>人に背負わせようとするなんて、汚いこと、してくれんな!
(また、それを政治利用すんな)


問題が生じて当たり前の、「ぬるま湯」を作ったんは誰か?

それを明確にし、
また、修正してほしいもんです。



多くの人が何の疑問も持たずに、みんなの怒っている対象に怒るというのは、
正直、怖いものを感じます。

怒るにも、怒るだけの理由ってもんがあるでしょう。

怒るようになってきたのは――関心が高まったという意味で――喜ばしいことでもありますが、
今度は、「怒り方」というのにも目を向けてほしい。

人それぞれ、いろんな意見があっていいと思うんですが、
せめて、自分で納得して怒ってほしい。

そう思います。


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南方 城太郎

Author:南方 城太郎
生息地:関西
分類:昭和人間
生まれ:
黒電話、赤電話が主流で、冷房は扇風機、暖房は石油ストーブと炬燵という時代


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