ユング心理学の視点から見た日記。スーパー戦隊シリーズ キョウリュウジャー、トッキュウジャー、東のエデンのレビューと感想。エニアグラム、子どもが育つ魔法の言葉、話が通じない人の心理、自分に気づく心理学。ドラマやアニメから学ぶ人生観。
 
NHK総合「双方向解説 そこが知りたい! 激論!TPP」より。



[TPPとは?]

TPPは、Trans-Pacific Partnership、環太平洋パートナーシップ協定のこと。

太平洋を囲んだ国々が、貿易の自由化を進めようという新たな枠組みのことです。

現在交渉中なのは、9ヵ国。(加盟4ヵ国と加盟交渉国5ヵ国)

アメリカ、ペルー、チリ、ニュージーランド、オーストラリア、シンガポール、マレーシア、ブルネイ、ベトナム。


大きな特徴は、2つあるといわれる。

・関税撤廃
 →農業や工業などの関税を、原則として10年以内に、すべて廃止する。

・共通のルール作り
 →貿易以外でも、幅広い分野で、相互に市場を開放するための共通のルール作りを進める。



[予想されること]

・交渉の結果、一層の規制緩和や国内法の改正など、様々な対応を迫られるかもしれない。




[交渉参加の必要性]


・参加した方がいいという意見。

TPPはアジア太平洋地域の自由貿易の重要な枠組みになる。その地域で経済活動をしている日本は、入っていかないという選択肢はないと思う。日本不在でルールを決められるよりは、ルール作りに参加した方がいい。

日本が入れてほしいルールを作るには、交渉入りは早いほうがいい。



・慎重に検討すべきという意見。

経済問題というより、政治問題、とりわけ政治家の思惑の話になっている。このままでは、日米関係立て直しの材料にされてしまう可能性も。

そもそも、どうしたいのか、外交通商戦略が不明確すぎる。

何を守りたいのか? 何が譲れないのか? その議論が煮詰まってないのに参加するのだろうか。

TPPは単なる経済連携ではない。人・物・サービス、あらゆる規制を国際的な水準に合わせて、一気になくしていこうとするかもしれない。そういう危機意識を持った上で、決めるべき。



・その他

参加には、米国議会の承認が必要。すでにかなり遅れるという話も出てきている。

また、国内で議論するのはいいが、諸外国に日本の情報が筒抜けになるのはどうだろう? 交渉で弱みを握られないだろうか?



<私見>

結局、何をどうしたいのかということ。明確なビジョンを持って参加すれば、交渉にもなるし、断固とした姿勢もとれるかもしれない。ただ、現状、何をどうしたいのか、政府から全然伝わってきません。

国益を考えるとは言っても、どんな国益をどうやって守るのか、ちゃんと答えてくれない。

挙句の果てに、説明してますとか言っちゃう。その説明は、どこへ消えてしまったのだろう。やってます、やりますだけで、信用できるはずがない。

既に民主党は、いくつものウソをついています。

埋蔵金は? 高速道路無料化は? 増税の議論については? 暫定税率は? 赤字国債の抑制は? 景気回復は? 沖縄の基地問題は? 天下り根絶は?

信用できない人間が勝手に決めることほど、怖いものはありません。

こういった不義理は、もうないことになってしまったのでしょうか?





[TPP交渉で話し合われていること?]

政府が発表した、21分野。

(01) 物品市場アクセス(農業を含む)
(02) 原産地規制
(03) 貿易円滑化
(04) 衛生植物検疫(食の安全に関係)
(05) 貿易の技術的障害
(06) 貿易救済
(07) 政府調達
(08) 知的財産
(09) 競争政策
(10) 越境サービス貿易(医療や介護に関係)

(11) 商用関係者の移動(労働者受け入れに関係)
(12) 金融サービス(保険や金融に関係)
(13) 電気通信サービス
(14) 電子商取引
(15) 投資
(16) 環境
(17) 労働
(18) 制度的事項
(19) 紛争解決
(20) 協力
(21) 分野横断的事項




[食の安全について]


・懸念材料

アメリカはこれまでも、規制をゆるめるように働きかけてきた。TPPで独自のルールが作られ、それに従わざるを得なくなったら、どうなるだろう?

アメリカの強硬な要求に、政府は強い姿勢で臨めるのだろうか?

日本の担当者が食の安全を守ってくれるかどうか、疑問。



・懸念への反論

TPPでもWTOの原則(衛生植物検疫)は守られると言っている。しかもオーストラリアやニュージーランドは、日本やアメリカ以上に、食品の規制が厳しい国。そういう国がある中で、WTOより低い基準に押し下げられるはずがない。

二国間協議では弱い立場だった日本も、マルチな協議であることを活かし、他国とうまくタッグを組めばいいのではないか?



<私見>

どちらの立場も共通するのは、「食の安全が脅かされそうになったら断固として反対してほしい」という点。

それができなさそうだと心配する人は、参加に反対する。うまく交渉すればいいと思う人は、賛成に回る印象。

まさにその通りで、この問題は、参加するかしないかというより、「うまくやれるのか?」が根底にあると思う。

参加しようがしまいが、うまく立ち回れないと、日本は弱い立場、不利な立場になることが予想されます。参加しても、不利なルールを押しつけられるかもしれないし、参加しないならしないで非難されたり、蚊帳の外に締め出されるかもしれない。

また、逆に言えば、参加するなら交渉の中でうまくやればいいし、参加しなくても個別で二国間の協議を進めるなど、うまいやり方を模索すればいい。

本質は、うまくやれるのか? その前に、何をどうしたいというビジョンはあるのか? そういった芯の部分が伝わってこないので心配だし、参加するにせよしないにせよ、それによってどうなるのかが伝わってこないので、国民が置いてけぼりになっている印象。

さらに言えば、ここ何年か、議論も何もせずに勝手なことをする首相が続きました。勝手に外交の席で約束するなんて、ふざけるにもほどがある。これは、選択や議論以前の問題で、とんでもない。

これが赦されるなら、有権者もおかしいことになる。

違います?





[医療介護の分野]


混合診療は現在のところ、議論の対象にはなっていないらしい。


・懸念

米国の通商代表部がTPP参加各国に対し、医薬品の輸入を妨げないようにと要請を出しているとの情報が入っている。米韓FTAでは、韓国政府が決めた薬の価格に対して、米国が異議申し立てをするための機関が作られた。これは事実上、米国が韓国の薬の価格設定に関与できる仕組みが作られてしまったということ。もしかすると、TPPでも、同じような仕組みを導入することが求められるのではないかという心配がある。


・外圧利用

日本の医療、社会保障は、コストが高いといわれている。ある一定の外圧を受けることで、構造改革が進むということにはならないだろうか? そうすれば、社会保障と医療の制度は、質的なものも高まって、コストも下がるということも、期待できるのではないだろうか? 外圧を活かすことも、考えるべきでは?

また、度々突きつけられてきたアメリカの要求を圧力と感じるかもしれないが、それをうまく使って、日本の社会を変えてきたというのも、客観的な事実である。


・外圧利用に対する反論
外圧を利用するという議論もあろうかと思うが、医療や農業など、人間の命や生活に関わることは、外圧を利用して改革をすすめるのには、同意できない


・その他

仮に、日本の医療システムが崩壊に至るようならば、きちんとした政治的な対応をとればいい。その時は、協定から外れればいいと思う。



<私見>

ここでも、「うまくやること」が問題に。既得権益が強いので、外圧を利用するという意見も。そして共通するのは、どちらにしても「日本のことは日本が決める」のが基本だということ。

一方は、それだから交渉参加に懸念を抱いているし、もう一方は、それを前提に利用すればいいと考える。前者は、高水準を保っている日本の医療制度に手を突っ込まれることを心配。後者は、基本的な部分は守りながら、外圧により改革を進めたらいいと考える。(後者は、各国の医療制度は全然違うのだから、芯の部分まで共通のルールを適用できるわけがないと考えている)

どちらにしても、「(基本的に)日本のことは日本が決める」と「呑めない要求には断固とした姿勢で」というのは、共通しているようですね。

そして実は、それを後押しするのは、我々国民。が、その前に、それを目指す人を選挙で選ばないと。なぜか、「日本のことは日本が決める」「呑めない要求には断固とした姿勢で」という人は、メディアに嫌われるんだよなあ。そして、メディアに同調する人は、それに流される。

何で?

ホントに、何で?

ねえ、なぜ?




[外国人労働者について]


国境を超えた労働者の移動は、世界的に大きな問題で、各国とも懸念を抱いている。TPPの交渉に限っていえば、この問題が議論の対象に上っていることはない。

どちらかといえば米国も東南アジアの国々の一部にも、外国人労働者を規制する動きがある。


・懸念

労働者の流入はないにしても、国内の雇用はどうなっていくのだろう? 雇用が失われる方が問題なのではないか?


・未来の心配

日本は人口減少社会に入ってきている。労働力人口も、急激に減ってくるだろう。そんな時に、産業の担い手を、どう確保するか? そういった中長期的な取り組みもあわせてえれば、労働力の問題について、別の答えが出てくるのではないか?



<私見>

国と国の話し合いだから、結局のところ、「どうなるか分からない」のだと思う。「おそらく、~~だろう」は確定ではないし。

だから、認識力と決断力が必要なんだけど、問題の本質は、そこなのかな。



現在の日本、そして未来の日本、そこには何があるのだろう? 何が足りていて、何が足りないのだろう? 何が飽和してきて、何が欠乏してくるんだろう?

そういうのを各分野が具体的に抜き出していけば、何が必要なのか? どうしなければならないのか? そういうのが、見えてきそう。官僚の人なんかはそういうことをしていると思うのだけれど、説明は嫌いなのだろうか?

それとも、伝えようとしてもちゃんと報じてくれることが少ないので、諦めてしまったのだろうか?


最近の日本は情緒に溺れることが多く、何がどうなっているのか、さっぱり伝わってこない。

これは有権者の意識の問題というよりは、有権者に判断材料が与えられてないんではないだろうか?

我々はスーパーで肉や野菜を買うし、家電量販店で電化製品などを買うし、Amazonで本やDVDを買ったりもします。

その際、値段や産地や、メーカーや機能や、原作者やどこが製作しているのかを見て、買うか買わないかを決める。

それは判断材料を持っているということで、政治にしても、分かりやすい判断材料さえあれば、それぞれの価値観や立場によって、割とスルッと、決められるんじゃないだろうか。

投票率の低さにしても、そこいらへんが関係しているのかも。関心がないというより、何がどうだか、よく伝わってこない。

なのでまず必要なのは、判断材料の整理からかもしれない。

それが明確になれば選びやすいし、新聞にしても地位を回復できるかもね。関心がある人がパッと見れば、何らかの判断を下せるような、そんな紙面を作る。

まあ、なかなか難しいとは思うけれど。


何か、今の日本は、ボンヤリしすぎているのかもしれない。

一度明確にして、整理しないといけないのかも。

漫然としていて、それでいてズルズルと下ってきている。

けっこう、危険なほどに。



要は、いろんなことがボンヤリしすぎて、分かりにくいこと。

分かりにくいのに分かった気になっていること。

そこいらへんが、問題なのかもねえ。






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余力があったら続きを書きたいけど、こりゃ、時間がかかるわ…




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南方 城太郎

Author:南方 城太郎
生息地:関西
分類:昭和人間
生まれ:
黒電話、赤電話が主流で、冷房は扇風機、暖房は石油ストーブと炬燵という時代


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