ユング心理学の視点から見た日記。スーパー戦隊シリーズ キョウリュウジャー、トッキュウジャー、東のエデンのレビューと感想。エニアグラム、子どもが育つ魔法の言葉、話が通じない人の心理、自分に気づく心理学。ドラマやアニメから学ぶ人生観。
 
「アニマ 異性のガイド(1)」からの続き…)

男性が論理的である時――論理的でありすぎる時――無意識内にあるものを、つかむことができません。

男性的な自我は、それを捉えることができない。論理的なものはつかめても、「感じ」はつかめない。

そして、その代わりとして、男性の中にある女性的な傾向=アニマが、それを教えてくれます。

アニマは、そういうことに長けているというわけ。無意識の深くにある価値あるものへと、導いてくれる。あるいは、無意識の奥深くからの声なりサインなりを、拾ってくれる。

男性的な傾向にも、女性的な傾向にも、それぞれ得意とする能力がある。

そして、普段表に出ている傾向(自我)ができないことを、普段は潜んでいる傾向(無意識)が補ってくれるのです。




この望ましい機能は、男性がそのアニマから送られる感情、ムード、期待、空想をまじめにとりあげ、それらを何らかの形――たとえば、文章、絵、彫刻、作曲、舞踊など――に定着させるときに働くことになる。彼が、この仕事に忍耐強く焦らずにはげむとき、他の、より深い無意識の素材が深みから湧きあがってきて、以前の素材と関連づけられる。空想が何らかの形に定着させられた後に、感情反応による評価に照らして、それを知的、倫理的に検討しなければならない。そして、それを絶対的に現実のものと見なすことが大切である。すなわち、それは“たんなる空想だよ”といった隠された疑いをもってはならない。このことが長期間にわたって献身的になされるときは、個性化の過程がだんだんと現実となり、その本来の形態を現わしてくる。

「人間と象徴 下巻 P50」




異性という真逆に位置するもの、それも自分の内部にあるもの、が、停滞した状態を、打破してくれます。足りないものを、補おうとしてくれる。

思考に一直線になったものには、感情が与えられる。

現実問題一辺倒になったものには、ムードや空想が与えられる。

渇いた土地に雨が降るように、寒い地に太陽が昇るように、今まで無かったものが与えられ、バランスがもたらされる。


硬いものはやわらかく、やわらかいものは硬く、熱いものは冷まされ、冷めたものは温められる。渇いたものには潤いが与えられ、濡れたものは乾かされる。

単に反対というだけではない、必要なもの、欠けたものが、隠された仲介者によって、もたらされるのです。



しかし、それは、具現化されないことには、意味がない。

それは内部にあるものだけれど、内部に留まるかぎり、生きた人間を完成させはしません。


内部にある 今はまだ形を持たないものを、単に空想だと笑い飛ばすのではなく、真面目に取り上げる。

それは形を持たないので、献身と継続がなければ、つかまえ切れません。

また、外部に投影されたものを追うだけでは、自身の内部にあるものとは、出会えない。


注意深く、自身の内部にあるものを観察し、それを自分に合った形で、具現化する。

文章、絵、彫刻、作曲、舞踊、いろんな芸術表現が、それを助けてくれるかもしれません。

自分にあった方法で、内部にあるものを、具現化する。この世に、顕現させる。

そしてそれがやがて、自身の生き方に影響を与えることになるのでしょう。




自分の空想や感情をまじめにとりあげようとする苦しい(しかし、本質的には簡単な)決意によってのみ、個性化の過程におけるこの段階の完全な停滞を防止することができる。すなわち、このような方法によってのみ、アニマ像が内的現実として何を意味するかを見出すことができるからである。かくて、アニマはふたたびそれ本来のもの――“内なる女性”、自己からのメッセージを伝達するもの――となるのである。

「P56」





これを妨害するものとして、自我の願望というものがあるのでしょう。

「個性化と松の種」で書いたように、自己に対する態度は、科学がそうであるように、純粋な観察者の態度であることが望ましい。

「こうなりたい」とか「こうなってほしい」とか、「こうなるべきだ」という態度や考えは、目を曇らせます。目の前にあるものを、見えづらくする。

アニマの場合、そこにムードや感情といったものも加わるわけですが、それを願望充足と結びつけるのではなく、さりとて空想だと切り捨てるでもなく、そっとつかまえることが望まれる。

意識的要素が強いと霧散してしまう。しかし、意識無しではつかまえることができない。

そういったものを、うまくすくい出さねばならない。そっと、すくわねばならない。


こういった難しさが、あるのかもしれませんね…





人間と象徴 下巻―無意識の世界
人間と象徴 下巻―無意識の世界



とりかへばや、男と女 (新潮選書)
とりかへばや、男と女 (新潮選書)






(「アニムス」に続く…)





「人間と象徴の目次」


 「ペルソナとアニマ・アニムス│やさしいユング心理学7【城太郎日記】」




関連記事
[サイト内タグ]:  人間と象徴  アニマ



ブログランキング・にほんブログ村へ
blogram投票ボタン


ランキングに参加しています
よかったらクリックしてね


秋だから、実をためる


↑ページトップへ


■ 最近のエントリ

↑ページトップへ




// HOME //
Powered By FC2ブログ.
copyright © 2005 枕石漱流 日記(ユング心理学の視点から) all rights reserved.
■ Amazon
■ 注目記事
■ アーカイブ
■ カテゴリ

■ 月別アーカイブ

■ 検索ぷらす


【注意】 ENTERキーだとうまく表示されないようです。申し訳ございませんが、ボタンを押してください。

■ キーワードハイライト機能

検索時、検索語句がハイライトされます。

■ 最近のトラックバック
■ スポンサードリンク

■  
■ スポンサードリンク



■ 最近の記事
■ カレンダー

09 | 2017/10 | 11
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -

■ FC2カウンター



現在の閲覧者数:

■ プロフィール

南方 城太郎

Author:南方 城太郎
生息地:関西
分類:昭和人間
生まれ:
黒電話、赤電話が主流で、冷房は扇風機、暖房は石油ストーブと炬燵という時代


日記について


拍手する

プロフ
電脳露店マイアソシエイトストア
おバカ映画

■ リンク
■ RSSフィード
■ QRコード

QR

携帯でも御覧になれます。

■ にほんブログ村



BlogPeople「人間・哲学/人間考察」

■