ユング心理学の視点から見た日記。スーパー戦隊シリーズ キョウリュウジャー、トッキュウジャー、東のエデンのレビューと感想。エニアグラム、子どもが育つ魔法の言葉、話が通じない人の心理、自分に気づく心理学。ドラマやアニメから学ぶ人生観。
 
さて、ここでは人間全体を馬車にたとえ、馬を心、馬車部を肉体、御者を頭と、表現しました。

前回、前々回と書いたのは、馬がへたった状態です。それも鞭打ちすぎたことによる疲労を原因としました。

うつ病というのは、ある意味では、頭と心の関係がうまくいっていない状態。「頭 vs 心と身体」のバランスが不自然になっている状態といえるでしょうか。

馬がへたっているのに、しきりに御者が走れ走れと命令している。こういうのは、馬車を例にとると、割合、分かりやすいですよね。馬がへたっているのが目に見えますから。全体像を把握することができます。

でも、心という馬は、目に見えません。だから、ややこしい。

目には見えないけれど、負担に感じてる。目には見えないけれど、疲れている。目には見えないけれど、もう無理だと言っている。

そして、目に見えないから、頭(意識)には理解できない。周囲にも理解できない。違和感は感じても、うまく把握できません。見えないんだから、しょうがないですよね。



ところで、前回までは、馬に肉体的な無理をさせすぎた例を示しました。けれど、無理をさせるのは、肉体的なものだけとは限りません。心というくらいですから、精神的な無理もあるでしょう。


心をくじかれるような経験をしたことはありますか?

そのカタチは人それぞれだと思いますが、そういうことってありますよね。

で、心をくじかれる経験を度々すると、精神的に無理が来そうです。大きな経験はもちろんのこと、たとえ小さな経験でも、それが積もり積もれば、大きな負担になったりする(←この辺のことは火曜日に記事にしようと思っています)。意識は忘れても、心のほうで疲労なり、やり切れなさなりが、蓄積するかもしれません。

「ああ、ああ」や「あ~あ、あ~あ」が積み重なり、ものすごい負担になっていたりする。



実は、頭の方には保護装置があって、あまりにも負担が大きいものは見ないようにします。忘れたり、意識に上らないようにしたり、同じ目線になることで見ないようにしたり、いろいろな方法で、負担になることをシャットアウトします。実際には起こっている、でも、意識はしない、そういう保護をされる。そうやって守られるのです。

けれど、これは頭のほうのこと。頭は無視しても、心のほうは感じています。頭は忘れても、心の方は知っていたりします。頭は考えるものだから、意識しなければそれで済むかもしれません。でも、心は感じるものだから、意識しなくても感じ、受け取ってしまうのです。

こういうことでも、馬=心は、へたってしまうんですね。倒れそうになってしまいます。頭は保護されても、心は負担を感じたり、傷ついてしまうのです。それだけの経験があったりする。

この時、頭には保護装置が働いていて、原因となるものがシャットアウトされていますが、意識しようがしまいが心はそれを感じています。いつも心をくじかれ、やるせなさを蓄積させているのです。



あと、これはコンプレックスのところで別に書こうと思っていますが、人間というのはいろんなことをごっちゃにしてしまうところがあります。特に、コンプレックスに関する部分、心的な負担が大きくなる部分では、その傾向が強い。

例えば、誰かからすごい負担になることを度々されている場合、それを認識することはたいへんで、そうすると意識が壊れてしまうことになりそうなので、それを見ないように保護装置が働きます。

ところが、度々あるだけあって、心的負担は溜まる。意識は見なくても、心は感じる。しかも、何らかの「それ」を認識することが妨げられているので、例えば、それが属するカテゴリみたいなものが、仮の対象になったりする。認識する対象が、少しズレるんですね。ぼやかされる。

つまり、「それそのもの」ではなく、この場合、それが属する「カテゴリ」が、怖れや怒りの対象となります。(例えば、ですが)

こんな時も、特定のカテゴリに怒りを覚えるとか、特定の場所に行けないとか、特定のカテゴリを前にするとなんともいえない気持ちになるとか、そういうことが起こるのです。

で、そんな状況に置かれると、御者(頭)は意識しませんが、馬(心)だけが暴れる。時には逃げたり、動けなくなったり、ビクビクしたり、噛み付きそうになったり、そんなことになってしまう。

こういうのは御者にとっては不可解なことですが、御者は見てなくても、馬は感じ、受け取っているんですね。そして人間のメカニズムにより混同のようなものが生じ、何かのカテゴリに対し、怒りを覚えたり、怖れを感じたり、よく分からない感情に振り回される。馬が御者の制御を振り切り、暴れてしまう。

こういうことが起こるのです。コンプレックスに苦しむ状況というのは、ひとつの例えとしては、こういう状態なのです。



馬が心底疲れている場合は、休ませるのが最良の治療となるでしょう。しかし、今回述べたような状態に馬がある時、休ませるのはもちろん大事ですが、それだけではすべてが解決しませんよね。

いろいろ見方を変えていかないといけない。必要なことも違ってくる。

まず休む、そして、それからも鍵になってくる。


こういうことが、うつ病にもいえるようです…





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馬をどうケアするか…

どう理解し、大丈夫だと抱いてあげられるか…


誰かが悪いってこともなくて、それは人間に備わったメカニズムによるもの。

ただ、倒れた馬をどう労わるか…





続きは、来週に…


<<「困ったやつだが、意味あるやつ/うつ病(2)」



「シリーズ うつ病の目次」





【参考記事】
『遊びには行けても、会社には行けない――これは本当に「ウツ」なのか?』



【関連記事】
「なるようにしかならないよ」




関連記事
[サイト内タグ]:  うつ病



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南方 城太郎

Author:南方 城太郎
生息地:関西
分類:昭和人間
生まれ:
黒電話、赤電話が主流で、冷房は扇風機、暖房は石油ストーブと炬燵という時代


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