ユング心理学の視点から見た日記。スーパー戦隊シリーズ キョウリュウジャー、トッキュウジャー、東のエデンのレビューと感想。エニアグラム、子どもが育つ魔法の言葉、話が通じない人の心理、自分に気づく心理学。ドラマやアニメから学ぶ人生観。
 
論理が極端に飛躍するなど、突拍子もない結論を導き出してしまう認知の歪み、それが結論の飛躍

順を追うとか、考えを組み立てるとか、そういうものがどこかで抜けてしまいます。そういうものを飛び越えて、答えを出してしまう。部分的には順を追っていても、どこかで飛ばした部分があったり、合理性に欠けたつながりがあったりするので、注意が必要。



「心の読み過ぎ・読唇術」

これは本来読めるはずのない相手の気持ちを悟ってしまうような、認知の歪み。相手から否定的なものを読み取り、現実としてしまいます。

例えば、「あの人は、わたしをバカにしている」とか、「あの人は、自分を心底嫌っている」とか、そう思い込んでしまう。根拠なく、そう信じます。

なので、「なぜそう思うのか」を合理的に説明するのは、難しいようです。


これにはおそらく、投影というものが関係しているのでしょう。

例えば、「勝つ」ということに固執する人の中には、自分の中の勝つという執着を他者に投影し、「みんな勝つことばかり考えている」と言う場合が。あるいは、自分が勝つことにこだわるので、みんなも当然そうだと思い、そんなことを言う場合も。

お金に執着する人だと、「みんなお金のことばかり考えている」と言ってみたり、さらに進むと、「みんなわたしのお金を狙っている」と、突拍子もないことを言いだす場合もあるようです。

怖れを抱いており、それを認めたくない人の場合だと、「あの人はビビってる」とか、そんなことを言うことも。

権力にこだわる人が、相手を権力欲があると批判し、いざ自分が権力の座に就くとどんな状態になっても どこうとしないとか、そういうこともあるかもしれません。

(ただ、読み過ぎの全部に投影が関係するわけでもなくて、単に○○に敏感になっている、というような場合もあるでしょう)


こういうのは割とよくあることですが、「個人がそうである」のと「みんながそうである」のとでは、影響に差が出そうです。

個人が事実や合理性を無視し、「あの人は○○だ」と突拍子もないことを言いだしても、ひとりである場合は、影響はそう大きくなさそう。

でも、周囲の者まで「そうか、あの人は○○なのか」と言い出すと、話は違ってきます。心の読み過ぎという結論の飛躍が、まるで現実であるかのような権威を持ってしまう。現実ではないことが、まるで現実であるかのように、扱われてしまいます。

で、こうなると、当然、選択を誤るわけですね。

何かに固執する人が、それを誰かに投影し、「あの人は○○だ」と心を読み過ぎている時、その渦に周囲も呑み込まれ、本来とは違った前提で、人や状況を見てしまいます。

事実ではないことを、判断材料にしてしまうのです。





「先読みの誤り・間違った予言」

結論の飛躍は、本来分からない相手の気持ちを分かったつもりになる、そんな認知の歪み。

先読みの誤り・間違った予言は、本来分からない未来を分かるつもりになってしまう、そんな認知の歪みです。


未来はあとから来るものなので、どうなるかは誰にも分かりません。多少の推測はできますが、詳細がどうなるかは、なかなか分からない。また、推測する際には、この状況下ではだいたいこうなるという風に、細分化し検討します。

そうやって可能性を導き出すのですが、それでも「こうなるだろう」とか「こうなるかもしれない」といった不確定なもので、決まったことではありません。

が、先読みの誤り・間違った予言だと、そういった検討をしない上に、「間違いなくこうなります」とか「絶対こうなるに違いない」とか、根拠がないのに断言してしまう。


こういうのも、まあ、よくあることといえばあることですが、影響力ある媒体が拡散させると、なかなかたいへんなことに。

一方では、根拠なく暗い未来を予測し、もう一方では、根拠なくバラ色の未来を予測する。

しかも検証は嫌いですから、「こうなってしまうから、たいへんだ!」と慌てさせたり、「こうなるから心配ない!」と注意を怠らせたりと、両極端なことを延々と続けることも。

今までの予測はどうなったのかは振り返らず、「こうなるに違いない」と思ったことを、まるで「実際にそうなる」といった風に権威を持たせ、広めます。


ということは、確定していない、しかもそれほど検証していない、そんな未来を前提にするので、これまた選択を誤りますよね。

何だかよく分からないものに左右され、決めることになってしまう。




このような馬鹿げたことが、実は、世の中では起こっているわけです。

「わたしにはよく分かるんです」と人の気持ちを読んだり、「絶対こうなります」と未来を決めつけたり、そういうことが案外、疑われずに、物事の前提となっている場合があります。


ホント――最近なのかどうかは分かりませんが――世の中ちょっと、どうかしているのかも。

多少そうなのは問題ないですが、多くの人が渦に呑まれるように影響されていくのは、ちょっと困りものですね。



大人の認知の問題、

それも真実を読み解こうとか、そういう高尚なものじゃなくて、

当たり前に理解すべきことは理解できるようにしましょうみたいな、

そういうことが必要なように思います。


目の前のことが受け取れて、それを前提とできれば、そんなに間違わないと思うんだけどな…





未来を変えるためにほんとうに必要なこと――最善の道を見出す技術





失敗百選 41の原因から未来の失敗を予測する







でも、今のところ、みんな、そういうことには興味なさそう。

ということは、そういうことを考えない、そんな未来が来るのかもね。

つーか、既に来てるのか…





<<「暗い未来予想/認知の歪み 社会編(13)」
   「見積もりの間違い/認知の歪み 社会編(15)」


 → 認知の歪み




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南方 城太郎

Author:南方 城太郎
生息地:関西
分類:昭和人間
生まれ:
黒電話、赤電話が主流で、冷房は扇風機、暖房は石油ストーブと炬燵という時代


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