ユング心理学の視点から見た日記。スーパー戦隊シリーズ キョウリュウジャー、トッキュウジャー、東のエデンのレビューと感想。エニアグラム、子どもが育つ魔法の言葉、話が通じない人の心理、自分に気づく心理学。ドラマやアニメから学ぶ人生観。
 
心のフィルターは、否定的なことを抽出します。

また、マイナス化思考だと、よいものやそんなに悪くないものも、否定的なものとして捉えてしまう。



過去であれば、心のフィルターでは、あまりよくない思い出だけを、思い出してしまう。

また、マイナス化思考では、そうでもない思い出を、まるでよくない経験であったかのように、回想してしまう。


で、気持ちや感情は反応ですから、よくない思い出に接すれば、嫌な感じがしたり、落ち込んだりする。

たとえ本当はそんなに悪くない思い出でも、よくない経験として認知されていれば、悲しくなったり、イライラしたり、そういうことになります。

そこそこキレイな世界で、わざわざ汚れた部分を見つめて、気が滅入るような、あるいは、本当は何でもない風景なんだけれど、何か醜いものと勘違いしてしまうような、そんなことに。

「それ」は不変なのですが、「それ」の認知の仕方によって、本当の「それ」とは別のものを見たような感じになり、心が乱されてしまうわけですね。



では、未来だと、どうなるでしょう?

未来は、不確定です。どうなるか、分からない。

その分からない中で、我々はある程度の予測をします。

ある部分では、経験から予測する。これはだいたいこうなるだろうと、経験から導き出します。

あるいは、希望によって、予測することも。

これは純粋な予測や予想とは違いますが、そうあって欲しいと願う。

また、そうなるように、努力することも。


が、しかし、認知の歪みは、これらにも影響を与えるようです。

心のフィルターでは、いくつか予想できることの内、よいもの、肯定的なものを、弾きそうです。そうして、否定的なものだけを抽出する。

実際問題としては、よくなるかもしれない、悪くなるかもしれない、現状維持かもしれない、そういう中で、「悪くなるかもしれない」だけが抽出され、クローズアップされます。

そして、「きっと悪くなるに違いない」とか「好転するわけがない」と、信じ込んでしまう。

自ら頭の中で可能性を限定し、否定的な未来だけを、見てしまいます。


また、マイナス化思考だと、比較的よい未来も、悪いものとして捉えてしまう。

よいものをよいとは認識せず、「どうせ~」とか、「~にすぎない」とか、頭の中で価値を引き落としてしまいます。

つまり、認知の世界で、全部悪いものに、すり替えてしまうのです。



心のフィルターやマイナス化思考は、頭の中、認知の世界にあるもの。

だから、実際とは限りません。

というか、認知の歪みにより、実際でないものを見ていたり、見せられていたりする。

それが気分を落ち込ませたり、感情を乱れさせたりしています。

また、過去や未来を、暗いものとしてしまう。

決して悪いことばかりではなかった過去、おそらくは よいことも悪いこともあるであろう未来、それらを、黒く塗りつぶしてしまいます。


また、社会的な例では、伝える人が否定的なものばかり抽出するようになると、社会の中で心のフィルター的な役割を果たすことになる。

あるいは、よいものをよいと認知できず、悪いものであるかのようにすり替えてばかりいると、社会の中でマイナス化思考の役割を果たすことに。

そしてそれが、選択や未来に、影響を与える。

影響力ある媒体によって拡散し、世の中に浸透してしまうことも。

さらにみなが検証を怠るなら、それは無条件で信じられてしまうかもしれません。



認知が正しくないと、今まで書いてきたように、前提を間違えます。

そんなに悪くないのに、すごく悪いと思う。

本当はよいものだけど、悪いものであるかのように引き下げる。

こういったことが続くと、当たり前に選択を間違えますよね。

実際と認知が、ズレているわけですから。

実際でないことが、選択材料になってしまいます。



暗い未来を予想して憂鬱になりがちな今の世の中ですが、その予想が本当に正しいのか、フェアな予測なのか、検証する必要はあるのかもしれません。

あるいは、自分でそう思っているのか? 誰かにそう思わされているのか? それも考えた方がいいのかもしれない。


見ているもの、前提、まずはそれらを、選択の前に検証した方がいいのかもしれません…





未来を変えるちょっとしたヒント (講談社現代新書)




群衆心理 (講談社学術文庫)






ネガティブ思考が悪いとか、ポジティブ思考がいいとか、そういうことでも、ありません。

どちらも、ほどほどは必要だし、同時に、そればっかりだと困る。

そんな中で現状を鑑み、必要なら方向転換しましょうって話。

(ネガティブ思考も多少はないと困る。また、いつもポジティブでも、選択を誤るかも。時には疑わないと)


というか、その前に、目の前にあるものをフェアに認識し、前提としましょうということか…





<<「誤解と未来/認知の歪み 社会編(12)」
   「間違った前提/認知の歪み 社会編(14)」>>


 → 認知の歪み



「心のフィルター」




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南方 城太郎

Author:南方 城太郎
生息地:関西
分類:昭和人間
生まれ:
黒電話、赤電話が主流で、冷房は扇風機、暖房は石油ストーブと炬燵という時代


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